坂本冬美さんの「紀ノ川」の台詞も
ほんのりとした紀州弁が感じられ嬉しく思っていた。
http://d.hatena.ne.jp/Enka/20080127
先日、古都清乃さんの事務所から、
新曲のレコーデイングの参考にしたいので
紀ノ川筋の紀州弁で収録できないかと
歌詞と台詞が送られてきた。
その熱心さに、手分けして紀州弁を話せる方を捜すも
なかなか見つからなかったが、県や大学のご尽力でご縁を得ることができた。
ビクターのデジタル録音機をもって、お宅にお邪魔した。
台詞を何度か音読されて、読みや語句を確認いただき、
その後に、便箋に丁寧に書き取られた。
最初の採録を聞きなおされたところ、
一ヶ所の抑揚が標準語になっていると言われて
もう一度録り直しをされた。
その場で、音声ファイルをメールで送信した。
今日が、古都清乃さんの録音日だと言う。
方言を大切になさってる街の研究家と言うよりも
80歳半ばにして、永遠の文学少女・・・
「源氏物語」や「川合小梅日記」など多用なご活躍ぶりから
そう感心してしまうスーパー・アカデミックなご婦人でした。
和歌山に生まれ育ったこの私
60年目にして初めて知った、美しい紀州弁。
”うつくしい”は”うっつい”と訛(なまる)そうです。
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