わかやま新報
とらふすクラシック・378
開催中!木琴デイズ特別企画展
木琴デイズ in Wakayama~通崎睦美コンサート
世界でただ一人といわれる、クラシック音楽の木琴奏者・通崎睦美さん。11月17日(日)午後2時から、和歌山県立図書館メディア・アート・ホールで「木琴デイズ in Wakayama~通崎睦美コンサート」が開催されます。開催に先駆け、木琴デイズ特別企画展が、同館1階企画室で始まっています。
木琴デイズにまつわる時代・文化を深めるをテーマに、戦前と戦後、日本とアメリカで大活躍した木琴の巨匠・平岡養一さんのアナログレコード盤や演奏写真、コンサートのプログラムなどが展示されています。そして、平岡さんの生涯をわかりやすくまとめたビデオが常時放映されています。そのビデオには、彼が愛用した1935年アメリカ・ディーガン社製の木琴も登場。そして、なんという運命的な出会いでしょうか、その木琴を平岡さんと共演する通崎睦美さんの幼き姿もシロクロ映像で収録されているのです。後年、通崎さんがこの木琴を譲り受け、その音色とこめられた歴史を引き継ぎ、木琴の演奏会を重ねているのです。
17日の演奏会は、時代を超えた響き~「金春マーチ」「歌劇ウイリアム・テル幻想曲」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「月光値千金」「カルメン幻想曲」など、木琴の優しい音色で、ノスタルジーだけでなく、通崎さんの人柄を感じさせるオリジナリティに溢れた演奏が期待されます。
また、京都で生れ育った通崎さんは、アンティーク着物のコレクターとしても知られています。600にも及ぶコレクションから、選りすぐりが展示されています。多くは1920年から60年代の絹織物・銘仙着物です。その独特の色柄は、時代を超えて、何かを訴えているようです。
木琴デイズ特別企画展の会期は、コンサートのある11月17日(日)まで、午前十時から午後五時、休館日は11日(月)14日(木)。観覧無料です。また、県立図書館では、同館司書選書による、通崎睦美&木琴奏者・平岡養一の関連本の展示が同時開催。書籍や展示物も合わせて「木琴デイズ」をお楽しみください!