わかやま新報
とらふすクラシック・362
シンフォニックコンサート #me time
和歌山フィルハーモニー管弦楽団 ミュージックアドバイザー/指揮者 矢澤定明
皆様こんにちは。和歌山フィルハーモニー管弦楽団(以下、和歌山フィル)のミュージックアドバイザーに就任致しました、指揮者の矢澤定明です。宜しくお願い致します。今回はこれからのオーケストラの方向性、夏に初めて行うシンフォニックコンサート のお話しをしたいと思います。和歌山フィルは、県内全ての未来を担うこども達へ音楽を届けたいという発足当初の想いを形にしていき、音楽を通じて和歌山の未来をリードします。そして私達は和歌山県内の皆様と一緒に和歌山を盛り上げていきたいと考えています。
世界遺産を抱え、世界中から観光客が集まる和歌山県には、素晴らしい自然や名産品があります。和歌山を訪れる全ての人々に、和歌山には自然や食べ物、温泉だけでなく、暖かい音楽をするオーケストラがあるんだな。と言う事を世界中に知って頂ける様な和歌山フィルにしたいと思います。
8月12日に和歌山城ホール小ホールで行われる「シンフォニックコンサート」# me timeでは、大編成での迫力あるサウンドとは違い、小編成ならではの心地良い、爽やかな響きをお届け致します。テーマは「爽」「祈」「愛」「躍」。最初の「爽」は、モーツァルトの「ディヴェルティメントKV136」「アイネク」などと共に弦楽4重奏などでも良く演奏される名曲を、我がオーケストラの精鋭弦楽器でお送り致します。二長調ならではの明るいサウンドをお楽しみ下さい。2曲目は「祈」、ギターの金谷幸三さんをゲストにお迎えし、名曲中の名曲「アランフェス協奏曲」平和の祈りのひとときを、素敵なギターの響きでお楽しみください。後半の1曲目は「愛」、「ジークフリート牧歌」は、ワーグナーが奥様への誕生日、クリスマスプレゼントに捧げたホ長調の名作です。そしてメイン「躍」、和歌山フィルの勝負、初シンフォニーは!なんとシューベルト19歳の傑作「交響曲第5番」躍動感溢れる和歌山フィルサウンドをお楽しみ下さい。会場でお待ちしています。
矢澤定明
東京藝大卒。トランペット奏者から指揮者となり国内主要オーケストラを指揮。管弦楽からオペラ、合唱、吹奏楽まで幅広く活躍。国内外の多くの音楽団体のほか新国立劇場、兵庫県立芸文センター等の劇場からも豊かな音楽性と実力が高く評価されている。