とらふすクラシック・269
「0歳児からのファミリー・コンサート」にようこそ
きのくに音楽祭実行委員 桂山弥生
きのくに音楽祭2022は10月10日の「0歳児からのファミリー・コンサート」で開幕します。ベビーから生の音楽を!!の思いを込め、2回の無料公演に皆さんをご招待します。私が「ベビーから」に思い入れが強いのは、4年前にアメリカのカーネギーホールのスタジオで「ベビー・オペラ」を聴いてから。淡い照明の中、数名の女声オペラ歌手たちの柔らかい優しい声に包まれた数十名のベビーたちが、思い思いにハイハイしたり、お座りしたり。40分もの間、どの子も泣くこともなく、目を輝かせてとても楽しそうにしていたのです。「あぁ、どんなに小さくても素晴らしい音楽は心地よく感じるんだ」と驚き感動しました。
和歌山にも、このような音楽体験をお届けしたいと思います。日本センチュリー交響楽団のメンバーによる弦楽カルテットと、関西二期会メンバーのナレーションで綴るファミリー・コンサートです。特別プログラムは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」たちが動き出す絵本と音楽とお話、「花のワルツ」や「スペインの踊り」などたくさんの楽しい音楽が溢れます。今年はベビーカーのままホールの中までご入場ください。大人の皆さんもくつろいだ赤ちゃんのそばで、周りに気兼ねなくお楽しみいただけます。
もちろん、子どもだけではありません。10月14日(金)からの3日間、和歌山城ホールと県立図書館メディア・アート・ホールで6つの素晴らしいコンサートが開催されます。大人も子どもも、きのくに音楽祭2022で音楽との出会いをお楽しみください。
「0歳児からのファミリー・コンサート」は、10月10日(月・祝)11時と13時30分の2回公演、会場は、県立図書館メディア・アート・ホール。各回先着140名様(ベビーカー1台=1席)、いずれも参加無料です。事前予約はHPのお問合せフォームから、9月3日(土)10時より受付開始です。(https://kinokuni-fes.com/)
桂山弥生 プロフィール
和歌山市生まれ。大阪芸術大学演奏学科ピアノ専攻卒。ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)正会員。日本クラシックコンクール審査員。きのくに音楽祭実行委員は今年で3期目。