縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

中谷政文ピアノリサイタル

とらふすクラシック・192。

 中谷政文ピアノリサイタル

和歌山市出身のピアニスト・中谷政文さんのリサイタルが開催されます。平成30年度の和歌山市文化奨励賞受賞記念の演奏会で、真舟芸術振興基金若手藝術家支援事業の一環として行なわれるものです。

中谷さんは、幼い頃からその才能を開花させ、全日本学生音楽コンクール全国大会ピアノ部門小学校の部で第1位、
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。その後渡米、インディアナ大学でピアノ専攻の修士課程を修了、マイアミ大学でピアノ演奏・教授法専攻の博士号を取得。そして、第8回ソフィア国際ピアノコンクール第1位など、数多くの受賞を重ねています。

今回のプログラムは、C.P.Eバッハ:ピアノソナタWq.55/3 (H.245)、ベ-ト-ヴェン:ピアノソナタ第29番 作品106「ハンマ-クラヴィ-ア」、ブラ-ムス:16のワルツ 作品39、ワ-グナ-=リスト:歌劇「タンホイザ-」序曲。演奏技術だけではなく、ダイナミックな迫力と豊かな表現力や繊細な叙情性が求められる、とても聴き応えのある構成となっています。

中谷さんは、このプログラムについて、次のように記しています。「ドイツ音楽が奏でる精神の飛翔がテーマとなっております。ベートーヴェンが掲げた音楽的イディオム”苦悩を突き抜けて歓喜へ”は、後世のドイツ人作曲家たちの中に脈々と受け継がれていき、その音楽を聴いた人々の中に言葉では形容しがたい精神的な高揚感をもたらしてくれます。無情にも様々な社会的活動が制約される昨今の世情において、音楽が人々に与えてくれる心の豊かさという恩恵をあらためて認識し、本公演においてその喜びを皆様と分かち合うことが出来ましたら、これ以上の幸せはございません。」

この演奏会は、3月13日(土)15時から、和歌山市民会館小ホール。¥2000(全席自由)。問合は、同会館(073-432-1212)まで