とらふすクラシック・177。
音と絵の対話〜耽美的絵画とスピネットのコンサート
ピアノ・チェンバロ奏者 上野山 彩子
皆さんは、芳しい香りをかいだ時、どこからか音楽が聴こえてくるような気がしたことってないでしょうか。あるいは、音楽を聴いた時に、目の前に何か景色が浮かんでくるような気がしたことはないでしょうか。
スピネット(小型チェンバロ)のソロコンサートをルルホールでと考えた時、一度はやりたかった絵画とのコラボが出来る!ということでした。心で映像を想うのと違い、絵画という形で具体化され、音楽との相乗効果で、絵画の止まった時間が動くように感じて頂けたら嬉しいなと思います。
チェンバロは15世紀から18世紀にかけてヨーロッパの音楽において活躍した鍵盤楽器です。貴族文化を反映するかのように、調度品としての優雅さ、視覚的な美しさ、「ビジュアル」もこの楽器の大事な要素でした。このコンサートで使うスピネットも、小型ながら優美な姿です。
楽器とのバランスも取りつつ絵を選ばせていただき、特に曲の作られた時代とは合わせず、自由に選んでみました。アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代を生きたデンマークの挿絵画家、カイ・ニールセンの作品もご紹介します。正に幻想的で、音楽と組み合わせる当日が楽しみです。演奏するのは、ルネサンス時代の終わりからバロック時代にかけての曲。舞曲、当時の流行り歌、J.S.バッハの若い頃の秀作トッカータ2番、宮廷の人々の様相を描いたフランソワ・クープランの曲などです。
今年は、ゆったりした気分でいられることは少なく、試練の日々でした。そんな中でも、美しいものに心満たされて、音楽に豊かな気持ちになって頂ければと思います。私自身が、演奏出来ることにつくづく、感謝を感じています。
音と絵の対話〜耽美的絵画とスピネットのコンサート〜11月8日(日) 18:00~、会場:¥3000(フリーソフトドリンク付)限定20席、 配信:¥2000(1週間アーカイブ付)問合:LURUHALL 073-457-1022
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ピアノ・チェンバロ奏者、大阪府箕面市生まれ。5歳よりピアノを始め、神戸山手女子短期大学音楽科、同学音楽専攻科修了。ピティナピアノコンペティション上位入賞。卒業後、チェンバロを学ぶ。