縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

一生に一度は見ておきたいオペラ「魔笛」

本日付け。とらふすクラシック・77。
  一生に一度は見ておきたいオペラ「魔笛
   東京藝術大学学長、ヴァイオリニスト・指揮者  澤 和樹

 10月14日(日)午後1時30分に和歌山県民文化会館大ホールで、東京藝術大学特別公演”オペラへの招待状「魔笛」”が開催されます。「魔笛」は、モーツァルト最晩年の傑作オペラです。物語は、ハンサムな王子さまと、ちょっとコミカルでお調子者のパパゲーノが多くの試練を乗り越えて、誘拐された美しいお姫様を救出するという、まるで人気アニメやゲームのような設定で、小中学生や、オペラ初体験の皆様にも楽しんでいただける内容です。

オペラは歌劇とも呼ばれ、イタリアで生まれた、歌を中心としたお芝居で、モーツァルトはいくつもの名作を残していますが、そのほとんどは、イタリア語で歌われます。モーツァルトオーストリアザルツブルクで生まれ、ウィーンを中心に活躍しましたので、自国語はドイツ語でした。モーツァルトは、ドイツ語圏の人々にも、もっとオペラの魅力をわかりやすく伝えたいという思いで、この「魔笛」ではシングシュピール(「歌芝居」の意)という形式で、セリフをドイツ語で語り、美しいメロディーに載せたドイツ語の歌詞で歌われるアリアで物語をつづってゆくという手法を取りました。

今回の公演では、歌の部分は原曲通りのドイツ語(日本語字幕付き)で歌われますが、セリフの部分は日本語で語られます。コンサート形式による上演で、モーツァルトの音楽の素晴らしさを独唱、重唱、合唱とオーケストラで存分に楽しんでいただけると思います。

この公演では、東京藝大の教員、大学院生による歌、そして日本最初のプロオーケストラ、東京音楽学校管弦楽団の流れを汲む藝大フィルハーモニア管弦楽団と、藝大の総合力を私の故郷、和歌山でご披露できることをたいへん嬉しく思っております。そして合唱には国際的にも評価の高い和歌山児童合唱団が加わります。私にとっては初のオペラ指揮でもあり、多くの皆様のご来場をお待ちしております。(予約・問合せは和歌山県民文化会館 073-436-1331)

プロフィール 澤 和樹 1955年和歌山市生まれ。東京藝術大学卒業、同大修士課程修了。安宅賞受賞。ロンドン留学を経て帰国、 各地で演奏活動を重ね、県文化賞受賞。東京藝術大学学長
 

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