縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

さまざまな生命が織りなすシンフォニー

本日付け。とらふすクラシック・40。
  さまざまな生命が織りなすシンフォニー
    南方熊楠記念館理事・精神科医 伊良波範子

1月28日(日)午後1時より南方熊楠生誕150周年記念イベント「森の願い」が開催され、和歌山県立医科大学講堂においてドキュメンタリー映画地球交響曲第八番」の上映と“津波ヴァイオリン”による弦楽四重奏の生演奏が行われます。
津波ヴァイオリン”は東日本大震災の流木を用いて作られたヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの楽器で、それらの魂柱には陸前郄田の「奇跡の一本松」の木片が使われています。この話はニューホライズンの中学3年生用の教科書にも載っており、演奏者が千人になるまでリレーのように弾き継いで行く「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」として、追悼の想いと復興への願いを込め全国各地で演奏されてきました。
今回「森の願い」では津波ヴァイオリンの制作者である中澤宗幸さんと、同じく映画に登場する和歌山市出身で東京藝大学長の澤和樹先生、本年度和歌山県文化奨励賞受賞の谷口賢記さん、中澤きみ子さん、そして澤亜樹さんなど素晴らしい演奏家の方々を東京からお招きします。
この映画では気仙沼で牡蠣の養殖業を営む畠山重厚さんも登場しますが、畠山さんはNPO「森は海の恋人」での長年の植林活動を通して森と海の関連性を多くの人々に伝えていて、国連の「フォレストヒーローズ」という賞も受賞されています。地球は大いなる一つの生命体であり、地球上のあらゆる生命は互いにつながり関連し合って成り立っているというこの映画のコンセプトはまさに南方熊楠のメッセージそのものです。若い方々にもこの映画やプロジェクトの趣旨を知って頂き、生命について改めて感じて頂く機会として今回のイベント「森の願い」に約200名の中高生をご招待させて頂くことになりました。参加希望の中高生の方は morinonegai@gmail.com までお申し込み下さい。一般の方の参加などお問い合わせは、いらなみのりこメンタルケアクリニック(073-423-3662)まで。
プロフィール 伊良波範子  精神科医日本精神神経学会専門医。ジャズヴォーカリスト。(公財)南方熊楠記念館理事。全日本きものコンサルタント協会認定コンサルタント一級。365日和服生活
 

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