縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

海難1890の串本節と故郷の空

トルコの軍艦・エルトゥールル号
和歌山県の串本・潮岬沖で遭難したのが1890年。
そのことを題材にした話題の映画「海難1890」を観た。
昨年末のことだった。

   (上映館に展示されていたエルトゥールル号
民謡「串本節」や
香西かおりさんの「潮岬情話」にも歌われたお雪さん
紀伊大島の遊郭・佐吉と思われる宴席の主役だ。
さらに救命に、文字どおり一肌脱ぐなど
遊女・お雪さんへのフォーカスが利いていて嬉しい限り・・・
この地だけで歌われていた「串本節」が
全国に知られ、紀州・和歌山を代表する民謡となるのは
もう少し後の大正時代以降のことだ。
大橋建一さんも「串本節」について
鑑賞記をブログに揚げている。
 元新聞記者、前和歌山市長の大橋建一のブログです。
 「海難1890」の宴会場面でも串本節が歌われていたが、「エージャナイカ」だった。
 http://blog.livedoor.jp/ken_ohashi/archives/51241384.html


救助された乗員が串本を離れトルコに帰る
迎えの軍艦に向うボートから
トルコの楽長のラッパが奏でるのが「故郷の空
見送る村人も応えるように大合唱する感動のシーンだ。
世界に共通する郷愁のメロディラインだから最適だろう。
海難2年前に、明治唱歌 第一集で紹介されたばかりの
外国曲を本州最南端の村人全員が声を揃えて歌う・・・
歴史的な海難事故の実話を元にした映画だからこそ
少し気になった、歌謡な鑑賞記です。


シルバー鑑賞料金は1100円でございました。
それでも、ありがたいですけど・・・・



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