万葉ゆかりの和歌の浦アートキューブで
和歌山大学の佐藤溯芳先生が主宰する
日本書紀歌謡のレクチャーコンサートがあり参加した。
日本書紀に書かれている歌謡(和歌)を琴歌譜などを元に、
音楽として表現するプロジェクトなのだそうだ。
各地でも行われている。
今回は二部構成で
一部は出演者等6名とのトークセッション風のレクチャー
研究室がそのままステージになったような進め方だ。
歌謡を元に、創作していくのでなく
いろんなメソッドで、1300年以上前の音を再現していくのといふ。
このあたり、今回のレクチャーでは理解できなかったが
日本語の母音を美しく響かせる歌謡の再現を目指しているよう・・・
現在10曲ほどは完成しているといふ。
この日も披露されたが、こうあってほしいと思う歌謡であり
今の歌謡(曲)と何も変わっていない部分を感じ、これは嬉しかった。
二部は各奏者のソロ演奏で
ジャズギタリストの経歴をもつ琵琶師の弾き語り
ジュリアード出身のフルート、無伴奏のドビュッシー「シリンクス」
地元和歌山出身の尺八、渾身の即興演奏
最後は「さやさや」という美しいオノマトペを
観客と一緒に歌う再現曲で締めくくった。
曲 :衣通姫の歌 允恭天皇の歌 塔里木旋回舞曲 他
出演:塩高和之(樂琵琶・歌)
http://biwa-shiotaka.com/
田中黎山(尺八・歌)
http://rayzan.me/
久保順(龍笛・フルート・歌)
http://www.junkubo.jp/
佐藤溯芳(レクチャー)
http://www.kmcanet.com/koushihaken/sports-entertainment/satou-sappou
クリック→