縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

 わが街・和歌山市が・・・

しばらく前のことです。
弊店の担当さんから、東京のテレビ局から電話がありましたが
携帯にかけてもらっていいですかと・・・。


しばらくすると携帯が鳴って・・・


あなたの街が、人口当たり、日本で一番カラオケ店が多いそうですが
その理由はなんでしょうか・・・・


こういうお尋ねだったので
日ごろから思うことを、なんだかんだと喋っていたら
15分以上も取引先の会議机を占拠してしまっていた。


文化、もっとゆうと、芸事が盛んになるには
経済的に余裕があり、豊かな生活の積み重ねが要るように思う。


紀州・和歌山は徳川さん以前の中世は
自然に恵まれ、喰うにこまらない豊かなエリア
その半島に、黒潮に乗って
中国大陸から世界最先端の技術が流れつく


銚子の金山寺味噌・醤油の醸造
広島のかきの養殖・高知のかつを漁
輪島塗りのルーツ根来塗りなど・・・・
紀州・和歌山が発祥の地とされている。


戦国の雑賀衆の鉄砲部隊などは
ゆたかな経済と高い技術の象徴かもしれない


徳川さんが今の和歌山市にやってくる。
駿河の商人や異文化を連れて・・・
その後の400年のミクスチャーは想像するに楽しいものがあります。
またまた五十五万五千石は、豊かなエリアに影響をもたらす。
ひもじさを美味しく耐える紀州茶粥や
節税対策に梅干栽培の開発などがでてくる・・・。


明治維新のころは、
和歌山市は全国で10番目の都会だったという・・・
自由になった旦那衆は、万葉の地・和歌の浦のリゾート開発を行い、
日本初のエレベーターを設けるなどお盛んだったようだ。
旦那衆を頂点とする、歌舞音曲の楽しみ方は想像できる。
また、グルメ好きも相当だった思われる。


こういう何代もの、楽しむDNAが
喰う物や芸能に、大きく残っているのが、わが街・和歌山なのです。
ラーメンが美味さ日本一になるのも
カラオケ店数が日本一になるのも、同じことだと思っているのです。


実は、カラオケ日本一とは知りませんでした。
教えていただいたのは
TBSテレビの”噂の!マガジン”という番組さんでした。
http://www.tbs.co.jp/uwasa/cast.html


メールや電話で、番組の担当さんとお話している内に
今週の3日から、和歌山に事前取材にやってくるということになった。
わが街のカラオケ事情を考えるいい機会なので
できるだけの協力をしてみたいと思います。